心理カウンセラー◆松尾 たか

カウンセリングサービス所属カウンセラー。
東京地区担当 まつお たか

お客様の心に寄り添い、安心感を与えられるカウンセラー。
母性的な柔らかさと優しさで、お客様を包み込み、安心感を与えるカウンセリングから、「とことん話を聞いてくれる」と言う声を多数頂いている。
どんなに前へ進めないような時でも、『その人の一番の味方でいること、その方の持っている力を信頼すること』を大切にしている。
時には愛情のこもった厳しさを表現することもあるが、その厳しさにも好評を得ている。

離婚問題をきっかけに、自分自身の感情と向き合い、自己嫌悪があることに気づく。
心理学を学ぶことでその問題を解決していき、現在に至る。

また東南アジア2カ国で6年半の生活経験があり、異文化や生活習慣のギャップ、
日本人社会との関わりなどについても扱うことが出来る。
2012年産業カウンセラー,キャリアコンサルタント資格取得

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2013年07月

言葉のちから ~あなたはどちらを使いますか?~ 

人に何かをしてもらった時、御礼や感謝を伝えるために私たちが口にする言葉に
「ありがとう」と「すみません」があります。

たとえば、両手に荷物を抱えてエレベーターに乗ったら「何階ですか?」と聞いてくれて
行先階のボタンをおしてもらった。
歩いている時に落し物をしたら、そばにいた人が気づいてくれて教えてくれた。
仕事が終わらずに困っていたら、先輩が手伝ってくれた。 etc.

こんな時、あなたは感謝の気持ちを伝えるのに、どちらの言葉を使いますか?

東南アジアに住んでいたころ、日本人が校長を務める語学学校で、私は日本語を
教えていたことがあります。 そこの学校で日本語の教え方を少し習い、ボランティアとしてと教えていました。

教え方を習ったときに、日本人は「ありがとう」の意味で「すみません」を使うことがあり、
「すみません」の意味はは3つあると教えてもらいました。
 1.ごめんなさい(謝罪) 
 2.   ありがとう (感謝) 
 3. よびかけ/失礼します 

日本では、確かに「すみません」という言葉を感謝を表す時にも使いますよね。 
と言っても、私たちは学校で御礼や感謝を伝える時に「すみません」と言うんだよ、と習ったわけではないはず。大人がそう言っているのを見て、聞いて、真似て言葉を覚えていくため、いつのまにか自然と使うようになったんだと思います。

意識することもなく使っていたけれど、確かにそうだと認識したのは初めてだったので、私にはこのことが強く印象に残りました。 
 
私も何かをしてもらった時に「すみません」と使っていましたが、それが「ありがとう」を意味しているとしっかり意識していなかったように思います。
でも、それを知って以降、何かをしてもらった時には出来る限り「ありがとう」を使うようにしています。
そうすると、感謝している気持ちを自分でも再認識できるようになった気がしました。 
有り難いなあ、嬉しいな、と、そんなことを感じながら「ありがとう」を伝えられるようです。

そして、自分が「ありがとう」を使うようになると、人が口にするその言葉も気になることが多くなりました。
誰かに何かをしてもらった時、してもらった人が「すみません」と口にしていると、
「そうじゃないんだけどなあ。 ありがとう、ってサラッと言って喜んで受け取っておけばいいのに・・ その方がより気持ちが伝わるのになあ。」と横から見ていて思ったり。
あるいは、私が(結果的に)誰かに何かをしてあげたような形になった時に、「すみません」と言われると かえって気を遣わせて悪かった?迷惑だった?なんて私は感じるようにもなりました。 (いつもいつもではありませんが・・)

相手が感謝の意味で使っているのはよくわかります。
でも、なんかもったいないなあ、と思ってしまうんですよね。

「すみません」を使うことが悪いことではありません。
目上の人に何かしてもらった場合は、もしかしたら「ありがとうございます」より「すみません」が丁寧に思えるのかもしれませんし、あるいは、どこかに申し訳ない、迷惑かけて悪いなあという遠慮の気持ちがあるからかもしれません。 (だから、何かをしてもらっても受け取りにくいのかもしれません。)

ただ、「ありがとう」を使うほうが、言ったほうも言われたほうもすごく穏やかで幸せな気分になり、いいパワー、いいエネルギーが広がっていくように思うんです。 

「ありがとう」の言葉を使うと、言う側も言われた側も両手を大きく広げて、お互いに気持ちを伝え、受け取っているようなイメージで、両者は対等(お互い様)という感じが私にはあるんですね。

もちろん、私も「すみません」と使ってしまうこともあります。 
でも、その後に(いくぶん慌てて?)「ありがとう」をつけ加えるようにしています。

「ありがとう」という言葉は、最高の言霊を持っていると言われています。
もし、感謝を伝える時に「すみません」を口にすることが多いなら、
「ありがとう」に変えてみませんか。

気分も変わって、ハッピーオーラがあふれ出し、素敵なことが起きるかもしれませんよ。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。 
みなさまにとって、幸せなよい1日となりますように。

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カウンセリング予約センター
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受け取ることは与えること -  バスでのお話②

今回は、横浜でバスに乗っていた時にみた光景のお話です。
昨年、バスでのお話し①を書いて、すぐに書くつもりが今になってしまいました。

それは私が仕事でお客様のところへ営業に出かけた帰りでした。
(その当時はカスタマーサービスの一環でたまに営業に出ることがあったんです。)

バスに乗り座っていると、途中でバギーに子ども(乳児)を乗せたお母さんが乗ってきました。
平日も夕方に近いせいか、社内は少し混みあってきていました。

お母さんは30歳くらいでしょうか。 少しピリピリしているように見えました。
何か嫌なことがあったのかな、子育てが大変なのかな、あるいは混んでいる車内にバギーを
持ち込むことを気にしているのかな、なんて考えながら、少し離れた後ろ席から見ていました。

いくつかのバス亭を過ぎ、そのお母さんが降りるバス亭にきました。
そして、バギーを降ろすためにバギーを持ち上げようとしたところ、そばにいた60代くらいのおばさまが
スッと手伝おうとしました。

「ひとりで降ろすのって大変だもん。 手を差しのべてくれる人がいてよかったなあ。」と思ったのですが、
そのお母さんは「いいです!」 と言って拒否をするんです。 かえって迷惑、というくらいの勢いです。

私は、「遠慮せずに手伝ってもらえばいいのに。 迷惑をかけてるように思うのかなあ」と見ていたのです。
でも、そのおばさまは怯みません。 バギーに手を伸ばし手伝おうとするんです。
もちろん、若いお母さんは、「いいです! 大丈夫です!」と突っぱねるかのよう返します。

「迷惑がってるんだから、もういいじゃない。 おばさま、気づいてあげようよ。」なんて思っていたのですが、
おばさまはどうもほっとけないらしく、それにもめげず無理やり降ろすのを手伝ってしまいました。
そのおばさまも降りるバス亭は同じだったんです。

お母さんは、ちょっぴり憮然としたような表情で「すみません」と言い、早くこのおばさまから解放されたいように見えました。
でも、そのおばさまは、まだまだ続けます。 「可愛いわね。でも、大変な時期よね。 いくつなの?」ときいています。
私は、それをバスの中から見ながら、「まだ続けるの! その人も困ってるんだし、おばちゃん、いい加減にしようよ」とハラハラしながら見てたんです。


でも、その時、若いお母さんの表情が少し緩み、 「ええ・・ 〇歳で・・」 と答えました。 
それはちょっぴり迷惑がっていたようなものとは違いました。 そして、その瞬間、二人を包む空気が変わったんです。 

それは、 温かさや優しさというフワッとした心地よいものでした。 二人の心が繋がった瞬間でした。
見ていたわたしもホッとして、幸せな気分になりました。

ここでバスの扉が閉まり、バスは発車しました。
声は聞こえないけれど、まだ何か二人は話しています。

若いお母さんが、おばさまの様子に根負けしたのか定かではありません。
この瞬間、ようやく彼女は人から差し出されたもの(親切、優しさ、思いやり)を受け取ったんですね。


私は、この二人の外からずっと彼女たちを(カウンセラー目線で)見ていたのですが、

「受け取ることってすごいんだ。 受け取るって与えることになるんだ!!」と体感したのです。
彼女が受け取ったことで、与える→受け取る→与える→受け取る、という流れがまわりはじめたかのようでした。


もちろん、おばさまがひるむことなく彼女に近づいていったことも凄い!と思いました。

途中で、「迷惑かも」なんて思ってやめていたら、こうはならなかったのですから。


どこにでもあるような光景ですが、ちょっとしたことの中に受け取ったり、与えたりすることがあり、
さらには、それが他の人に何か気づきをもたらしたり、気持ちを温かくしたりすることもあると、再認識した出来事でした。

(実は、バスでのお話①に出くわした翌日の出来事です。)

自分自身では何もたいしたことはしているつもりはなくても、当たり前だと思っていることでも、誰かに何かを与えているんですね。 


受け取ることは、与えることにつながっていきます。

だから、誰もちっぽけな存在ではなく、大切な存在、必要な存在なんですね。

そのことを心に留めていただければと思います。


今日も読んでいただき、ありがとうございました。



                              


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その出来事の意味は何ですか? 

先日、ある講座に参加したときのこと。
午後からの講座なので、ひとりの方から、「その前に時間がある人は一緒にランチをしませんか。
11時半頃にはそのお店にいってます」というお誘いがありました。

私はその日、区役所へ行く用事があったので、それを済ませてランチに合流しようと思っていました。
でも、家を出る時間が少し遅くなったとちょっと焦りながら近くの区の出張所へ行くと、そこで気づいたことが・・・

そう、その書類をとるために必要なものを家に置いてきてしまったんです。
その時の私の頭の中は、
「えー、どうしよう。 妹に頼まれていることだから、今日とって送らなきゃ間に合わないし・・・
もう何でこんなことになるのよ!!  予定通り出ていたら こんなことになってもまだ時間に余裕が
あったのに・・ 。 しかも、この暑さ、この陽射し。 汗だくになっちゃうし。 取りに帰るとランチに間に合わないし、
でも、今日しかないし・・ ああ、もう私のバカ!」 って感じで、 イライラの極限状態です。

でも、家に一度もどるしかありません。 仕方なく取りに帰ることにしました。
家まで歩いて10分ほど、気分はイライラ・怒りのピーク状態です。
そして、ものすごい暑さの中、一生懸命自分にこう言い聞かせ、なだめながら歩いていました。
「ものすごくイライラしてるよね。怒ってるよね。 でも、これに意味があるとしたら何だと思う?
どんな意味があるんだろうね。」 

家に着き忘れ物をとり、また出張所へ向かいました。
そして、なんとか用事を済ませて駅へ向かったのですが、まだイライラしています。
「ああ、遅れちゃう。 でも、仕方がないじゃない。 自分が不注意だったんだし、余裕をもって
動いてなかったんだから・・・」
(これは反省ではなく、自分を責めてますよね。)

気持ちを切り替えなきゃ、誰かに八つ当たりしそう。何よりまたイライラすることに遭遇しちゃう、と
悪循環だよ~、と思いながら、「これには何の意味があると思う?」と心の中で呪文のようにつぶやいてました。

実際には11時半に集合ではないし、間に合わなければ遅れて参加してもいいランチなんです。
でも、私としては11時半過ぎにはそこへ行きたいと思っていました。

電車に乗り、あと一駅というところで、「12時過ぎになります」と彼女にメールを入れました。
すると、「私も今ついたところです」という返信があったんです。

それを見たとき、この出来事の意味に納得し、フッと力が抜けました。
「プロセスって完璧」と、思わず笑ってしまいました。

なぜ?って。
もし私が11時半にお店に着いて彼女も他の人もまだ来ていなかったら、
きっと私はこんな気持ちになったからなんです。

「え、時間を間違えたかしら? それとも何か変更があった?」と不安になったはずなんです。
もしかすると、「え、みんなまだなの?私は急いで来たのに。」とちょっぴり怒りモードになったかもしれません。
(なんて勝手なのでしょう。その時間に集合でもないのに。 でも怒りの下には別の気持ちがあるわけですよね。)

些細な出来事にでも、後から自分にとっての意味が見えること、わかることがあります。
この私の出来事に意味っていうと大げさだと思う人もいるかもしれませんが、
そう考えてみることで何か気づけることもあると思っています。
そして別の見方をする練習にもなると思っています。

自分にとって受け入れがたい出来事(ポジティブでもネガティブでも)が起きた時、
どんな意味があるのかな?何を教えたいんだろう?と思ってみませんか。
別の見方が出来ると、肩の力が抜けて少しラクになり、自分の可能性も広がっていくかもしれません。

どんな出来事も、みなさんの大きな幸せに繋がっていきますように。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。
 

もっと素敵になるために ~自分を認めることから始めませんか~

ブログの更新をご無沙汰しているあいだに、しっかり暑い夏になってしまいました。
暑さで体調を崩さないよう、みなさま気をつけてくださいね。

         

もっと素敵な自分になりたい!って思ったこと、誰にでもあるのではないでしょうか。
今の自分も悪くはないけど、もっと素敵に!と思うときもあれば、こんな自分から変わりたい、
こんな自分から抜け出したい、と悶々としている時もありますよね。

毎日を過ごす中で私たちは、職場や学校、ママ友などの人間関係でつまずいたり、仕事で勉強がうまくいかない、
失恋や離婚などで恋愛・パートナーと上手くいかないといった経験をすることがあります。

そんな時、多くの人は「どこがいけなかったのだろう?」、「何がダメだったんだろう?」と
考えてしまうかもしれません。

自分が前に進んだり、成長するために、原因を探りったり、反省したりすることは悪いことではありません。
でも、私のどこが悪かったの? とか 私のここがダメだったから、こんな私だから、なんて自分を
責めてしまう場合は、さらに苦しく、しんどくなってしまいます。


誰にだって上手くいかない時はあるはず。
大切なのは、反省はしても、自分を責めない!ことなんです。
こんな自分はダメだ! こんな私じゃいけない!と自分で自分を攻撃するのではなく、今の自分の本当の
感情や、そのままの自分を受け入れる、認めることなんです。



「失敗してみんなに迷惑をかけちゃった。まだまだだなあ、私。
でも、逃げずにがんばったよね。みんながフォローしてくれて有り難かった。この経験を次にいかそう!」

「失恋して悲しい。すごく辛いから明るくなんていられない。
でも、今は仕方ないよね。だってまだ彼を好きなんだもん。そんな簡単に忘れられないよ。」

「同僚に言われたあの一言。笑ってごまかしたけど、すごく傷ついたし悲しい。
あんな言われ方される覚えはないし。ああ、悔しい気持ちもあるなあ。」

こんな感じで心の中でつぶやいてみてください。

認めることは辛さや苦しさ、悲しさや不安、怒りなどの感情の渦に入り込んでしまうようで
少し怖いかもしれませんが、
自分の本当の心の声を聴き、それに気づいて認めてあげられると、
気持は少しずつ楽になっていきます。


もし今、心がモヤモヤしたり、気分が重いと感じているなら、自分が本当に感じている気持ちに
目を向けてみてませんか?

傷ついていたり、さみしかったり、悲しかったり、悔しかったり、どんな感情を感じているのかを
見つけてあげて抱きしめてあげてくださいね。



 


 

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