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カウンセリングサービスの松尾たかです。
「恋と仕事の心理学」
火曜日の『うまくいくコミュニケーション』
2/7掲載分からのご紹介です。 ⇒ 心理学は自分を知る道具
あなたが心理学を学ぶきっかけは何だったのでしょうか。
学んだ心理学をどう使うのか、考えるきっかけになればと思います。
よかったら読んでみてくださいね。
(アメブロより / 心理学は自分を知る道具)
心理学を学ぶきっかけが、
パートナーや誰かの気持ちを知りたいから。
そういう方も多いと思います。
もし、相手の気持ちが手にとるようにわかると
自分がどうすればいいかがわかるから、ラクですよね。
相手が何を思っているのか、何を考えているのかを
1人であれこれ悩む必要もなくなるし、
どうすれば相手が喜ぶのかもわかります。
私が心理学を学び始めたのも、
今思えば元夫の心理を知りたいというのが本音だったと思います。
元々は離婚問題で、もうどうしようもなく苦しくなって、
藁にもすがる思いで受けたセミナーが、
カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスが開催する
ヒーリングワークでした。
ある時、お世話になっている先輩カウンセラーがこんな言葉を言ったのです。
「心理学は自分を知る道具だからね。」
私は心理学を学び始めて2-3年経ち、
カウンセラーとしての活動を始めていたのですが、
「え、自分を知る道具??」と少し驚いてしまいました。
人はどんな時にどう感情が動くのか、どう感じるのかを
母体が開催する体験的セミナーで学んで
自分の感情についても知っていたはずなのですが、
このセミナーでは、
人のことを思いやり、相手のために動くことで今の状況を抜けていく
ということも重要視していたので、
いつしか自分の気持ちを横に置いて、
「相手のことを考えて自分から何かをしなくては・・」
と人のことばかりを優先していたのかもしれません。
だから、改めて「心理学は自分を知る道具」という言葉を聞いて
ハッとしたのだと思います。
人の気持ちを理解し、相手のために私ができる何かをしていこうとすることは、
「自分が一番可哀そう、私は弱くて何もできない者」
という意識から抜け出すためにも大切なのですが、
そればかりを考えたり優先していると、
自分の感情や想いをガマンしたり見ないふりをしてしまうこともあるでしょうし、
人のために何かが出来ない時には自分を責めてしまうこともあります。
どうするのが正しいのかと正解ばかりを探して行動しようとすることもあるかもしれません。
相手のことを大事にして、相手のために何かをしていくことを
私たちの心理学では「人に与えていく」という言葉でも表現します。
母体でのセミナーの時には、
苦しく辛い気持ちを自分以上に感じている人を探して、
同じ感情を感じながらその人に寄り添う、その人のことを応援する
ということをします。
そして、そのしんどい気持ちから相手と一緒に抜けていこうとするのです。
でも、私たちはそれがセミナーであっても、現実の状況であっても、
人のために動けない、与えることが出来ない時に
なんで出来ないの。相手のために動きなさいよ、与えなきゃダメじゃん。
自分のことより人のために何かしなさいよ。
そんな思いが出てきます。
一生懸命にやろうとしていればしているほど、強く感じるかもしれません。
そして、
だから私はダメなんだ。
だから彼に振られたんだ。
だから誰にも好かれないんだ。
そんな気持ちにもなりがちです。
「与えていかなきゃ」という考えが強すぎて、
こんなふうに自分に厳しくダメ出しをしていないでしょうか?
人のために何かをしたり、与えていく姿勢や意欲は尊いものです。
けれども、いろんな事情で今の私にそれをするのが無理だと思う時があるなら、
そんな自分自身の気持ちがあることをわかってあげるのも大切なんです。
自分の心をほったらかしにして、他者に献身的に尽くすことだけを続けていくと
いつか息切れしてしまったり、燃え尽きたりすることになりかねないのです。
たとえば、他の人が自分のことを
「がんばっているね」 「よくやってくれて助かってるよ」など
いろいろ認めてくれたり褒めてくれたりしても、
自分は至らないから、自分がダメだから、自分が出来てないから、
と自分へのダメ出しや自己否定が強すぎると
人からの言葉を信じられず、まだ足りない、もっと頑張らなければ、
というようにずっと自分を追い込んでしまい、
いつまでたっても「私は変われない」と思い込んだままになってしまうんですね。
そうならないためにも、
こんな状況では、こんな場面では、このような人といる時には、
私はこう感じている、こんなふうに思っている、
そして、このようなパターン・行動をしてしまう、というように
自分のことを知っておくことは、生きていく上で助けにもなります。
あなたは今、どんな気持ちでいますか?
本当は何を考え、何を思っていますか?
心理学を人の気持ちを理解することにだけでなく、
まだ知らない自分、本当の自分を知っていくための道具として
どんどん使ってみてくださいね。
自分を知っていくことは、
こんな自分がいたんだと嬉しいこともガックリすることもあるのですが、
その発見がさらに自分自身を成長させるステップにもなります。
そして、人を理解する一助にもつながります。
あなたがどんどんあなた自身と出会って、
より充実した日々を過ごせることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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