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カウンセリングサービスの松尾たかです。


「恋と仕事の心理学」
火曜日『うまくいくコミュニケーション』
3/7掲載分からのご紹介です。 ⇒ 自分の思い込みに気づくために

自分にとって当たり前と思っていることってありますよね。

今まで生きてきた中では、それが役に立つものだった時もあるのですが、
環境が変わったり年齢を重ねて、今の自分に合わなくなっている場合もあるんです。
そうすると、その考えやルールが自分を苦しめたり辛くするものになってしまいます。

今の自分を知る意味でも、
自分の経験や体験を通していつの間にか作り上げたり、
思い込んでしまったルールや自分にとっての常識について考えてみませんか?

よかったら読んでみてくださいね。

                                                   
(アメブロより / 自分の思い込みにきづくために)

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本来持って生まれた性質はあったとしても、

育ってきた環境や経験から私たちは今の自分自身を形作っています。

今持っている考え方、物事の視点、価値観、こだわり、マイルールなども、

経験・体験から私たちが様々なことを学んだからでもあるのです。

 

自分の思い込みやマイルールは私たちが生きていく上で身につけてきたものです。

それは今までの自分にとっては必要なもので大切なことだったといえます。

 

けれども、あなたがそれによってなんだか息苦しいなと感じているのであれば、
それを見直す時期がきているのかもしれません。

 

では、自分の持っている思い込みや価値観、マイルールなどに気づくためには
何をヒントに探せばいいのでしょうか。

 

それは、相手の言葉に自分がどう反応するか、

どんな感情が沸き上がってくるかを気にしてみればいいのです。

相手の言葉に反応してしまった時が自分を知るチャンスです

 

いくつか例をあげてみますね。

 

●心が何かモヤモヤしたり、ざわざわしたりする。

ここでいうモヤモヤ・ざわざわは、他の言葉にするなら、

「なんだかなあ・・・」って感じかもしれません。

 

たとえば、こんなことありませんか?

仕事が重なって忙しくしている私に、同僚が「これ手伝って」と言ってきた。

頼まれたからやらなくちゃいけないと思って引き受けてみたものの、なんだか釈然としない。
相手は当たり前のように頼んできて、丸投げしていく。

 

ここには、「頼まれたことは引き受けるべき。断ってはいけない」とか

「断るのは冷たい人。協力的でない」「人には優しくすべき」
という思い込みが隠れているのかもしれません。
「人に嫌われたくない」そんな想いも強く感じているかもしれません。

 

また、最初は引き受けたことで相手が喜んでくれたのが嬉しくて、
断らずにずっと続けてきたという場合もあります。
でも、だんだんと無理して引き受けるような状態になると、苦しくなってしまいます。

 

 

●誰かに言われた何気ない言葉にイラっとしたり、傷ついたり、喜んだりする。

あなたはどんな言葉にどう反応してしまうのでしょうか?

                       

たとえば、上司から「頼んだ仕事まだ出来てないの?」と言われたとします。

「はい、まだです!もう少し待ってくださいね。」と悪びれることなく言える人もいれば、

「あ、申し訳ありません・・・・」と少しオドオドしながら返事をする人もいるかもしれません。

 

上司は、ただ進行具合を確認したかっただけなのかもしれませんが、

出来ていない=遅い→良くないこと→怒られる→私はノロマで仕事が出来ない ! 

という発想になれば気持ちはかなり沈みますし自分責めモードになりがちです。

 

また、「あなたはマイペースね」と言われて、

その言葉にどんな印象を持っているかでも反応は変わります。

 

自分のペースを保てる人、何事にも動じない人というイメージだと褒められたと思うでしょうし、
周りのことを考えない人、人とペースを合わせられない人というイメージだと
ダメ出しに聞こえてしまうかもしれません。

 

 

●誰かの行動を目にして驚いたりイラついたりする。

私たちには自分で決めたルール(~してはいけない/~するべきである)があります。

 

たとえば、「先輩や上司を話す時は敬語を使うべきである」と思っていたとするなら、

同僚や後輩が上司にタメ口や若者言葉なんて許せないのではないでしょうか。

それは、目上の人は尊敬するべきという気持ちが強くあるからかもしれません。

 

パートナーと一緒に住み始めて彼が脱いだ服や靴下をそのままほったらかしていてケンカになった
という話はよくありますが、それも「脱いだ物は洗濯籠へ入れるべき」というマイルールがあるからですよね。

 

なぜそのマイルールができたのか。それは実家での常識で、
ほったらかしにしておくと「だらしない子ね」と言われたことがあったから、
そう思われないように頑張ったのかもしれません。

 

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このように、相手の言葉や態度などに自分がどう反応するのか、
どう感じるのかでいろいろと見えてくるものがあるのです。

 

私たちは親や周りから教えられたこと、いつのまにか刷り込まれてしまったこともたくさんあり、
それを守らないと怒られたり、バカにされたりした傷ついた経験からマイルールを作りだしてしまいます。

 

もちろん、親の手伝いをしたり、勉強を頑張って成績が良いことで褒められたようなポジティブな経験も
思い込みやマイルールにつながっています。

 

自分にとって当たり前のことはなかなか気づきにくいこともあるのですが、

怒りやチクリと痛みを感じる時こそ「ここに何かあるのかも・・・」と思ってみてくださいね。

 

そして、私たちが自分を守るために鎧として持ち続けた思い込みやマイルールも、

年齢を重ね、環境が変わることで手放したり、修正やアップデートをしたりしてもいいのです。

 

あなたが不要な鎧を脱ぎ捨て、あなたらしく自由に過ごせる助けになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

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